講師基本情報
久石譲 | |
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氏名 | 久石譲(ひさいし・じょう) |
生誕地 | 長野県 |
birthday | 1950年 |
出身校 | 国立音楽大学作曲科 |
略歴
1950年、長野県生まれ。長野県須坂高等学校を経て、国立音楽大学作曲科卒業。 久石譲の名は、当時活躍していたアメリカの音楽プロデューサーであるクインシー・ジョーンズの名前をもじり漢字に当てたものに由来する。 現代音楽の分野より出発し、82年にファーストアルバム「INFORMATION」を発表、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを築きあげる。 84年に宮崎駿監督のアニメ『風の谷のナウシカ』の音楽を担当して以降、「もののけ姫」や「となりのトトロ」など、数多くの ジブリ作品の映画音楽を担当する。また、北野武監督の映画「HANA-BI」や「菊次郎の夏」なども手がけており、 名実ともに日本映画音楽の第一人者である。
【久石譲名言集】
1 作曲家として一番大切な事は、とにかく曲を書き続ける事。自分のつくりたいものだけを
つくるには、職業にしないほうがいい。優れたプロとは、継続して自分の表現をしていける人のことであり、ハイレベルの力を
毎回発揮できる人
■~人生で素晴らしい曲を一曲だけ作りたいなら、仕事にしない方がいい。
仕事にするのなら、高いクオリティーの作品をコンスタントに仕上げる能力が必要。
2 確実にたくさんの曲を作りつづけていくには、気分の波に流されてはいけない、という意識が僕には強くある
■~体調が悪い日、気分が乗らない日も人間なら誰しもあるが、だからと言って作品のクオリティーが下がったり、
作業が進まないなんて事があってはならない。言ってみれば、気分に作品の出来が左右されている時点でアマチュアである。
3 人々の求めるニーズに無関係であってはならない、かといってニーズに迎合しても いけないのだと思う
4 作曲には、論理的な思考と感覚的なひらめきを要する。論理的思考の基になるものが、 自分の中にある知識や体験などの集積だ。何を学び、何を体験して自分の血肉としてきたかが、論理性の根本にある。 感性の95%くらいは、実はこれなのではないだろうか。残りの5%が作り手のセンス、感覚的ひらめきである。ただ、 そのひらめきも何も考えていないという事ではなく、必死に悩んで考え、自分を追い込んだ結果として、ぽっと 生まれるものだ
5 最初にして最高の聴き手は自分自身。自分が興奮できないようなものではダメだ。
6 何事もそうだが、中途半端な決断で道を選ぶと、途中で大変な試練があったときに、 気持ちが挫けやすい。この道を選ぶんじゃなかった、と後悔したりする。腑に落ちた道を進んでいかないと、 苦労や失敗を背負い込む覚悟もできないものである
7 創造力の源である感性、その土台になっているのは自分の中の知識や経験の蓄積だ。その蓄積を 増やすために、多くのものを観て、聴いて、読む事が大切。中には、つまらないものを読んでしまった、面白くなかった、 と感じる事もある。それも蓄積だ
8 恥ずかしさというのは、自分をよく見せたいと思う心の裏返しだ。自分をさらけ出す事を 怖れているという事でもある。頭の中にそんな自意識があったのでは、本当に人を楽しませたり喜ばせたりするものを つくる事はできないだろう
9 仕事はまず核心をつく、一番大事なところからやるようにしている
10 時間が無尽蔵にありさえすればいいものができるという物ではない。むしろ、 期限が決められているのは、ものをつくる人間にとってはありがたい事だ
11 経験も知識も、うまく活かせないと意味がない。 自分を狭めてしまうような経験だったら、豊富にならない方がいい
12 よく、人間、苦労は買ってでもしろ、という。だが、僕は出来る事なら 苦労はしない方がいいと思う。楽な人生などない。みんな何かしら人知れず苦労しているものだ。だから自分から進んで苦労する 必要はない。苦労自慢をする人には、知性が感じられない。普通の苦労は人間の幅を広げる事にはならない。幅を広げたかったら、 知性を磨く事と本当の修羅場をくぐり抜ける事である